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(第11話)人馬一体のなかで活躍する馬を作るための提言・纏め
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左図:ドサンコのハールム群。 右図:大沼国定公園近郊牧場の放牧風景。
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@ 競走馬および競技馬の運動器疾患予防のための馬体ケアーは、健康な人間による日常の飼養管理の徹底が
最も重視されて然るべきものと考える。
A 飼養管理のなかでも、個体ごとの触診とともに運動の量と質そして栄養管理(運動と栄養)を重要視し、
国際レベルのレースで活躍する馬づくり(サラブレッドと乗用馬)を期待する。
B 放牧地や採草地にはいろんな毒草が生えていることがあるので注意・日頃の牧野管理が必要である。
C 馬の世界では、人馬一体と言う言葉が頻繁に使われるが、人間と馬が健康で初めて活躍する馬を産出する
ことになるので、特に馬取扱者にはCaをはじめ食事には十分な配慮の上、馬に接して欲しいものである。
D Caは人間・動物の日常の健康管理に欠くことの出来ない物質であり、以下に記述するように人馬共に大切な
物質であることを肝に命じて強くて丈夫な馬を作って欲しいものである。
E Ca多給の場合の弊害を考えらながらの馬の管理は当然のことながら、日本の土壌は火山灰で酸性、Caが
少ないことからCa不足には多給以上に十分な配慮・管理が必要である。
特に馬取扱者は食事に気配りし日常の生活を快適にすごして欲しいものである。
左図:Caの効用;Caの効用を十分理解して人馬共に健康な生活を送って欲しい。
右図:Ca不足を招く物質・食物の作用機序の纏め。
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F 競走馬や競技馬の運動器疾患予防のためのケアーは、健康な人間による日常の飼養管理の徹底が最も
重視されて然るべきものと考える。
G 馬の飼養管理のなかでも、個体ごとの触診とともに運動の量と質そして栄養管理(運動と栄養)を重要視した
国際レベルのレースで活躍するサラブレッドづくりを期待する。
H 国際的に活躍するウマを作るために人馬一体の原則のもとに馬取扱者は特に食事の質に配慮して馬に
接して欲しい。
『以上の主な内容・図等は、多くの参考書と共に兼子樹廣・サラブレッドの医科学法典(2008)、サラブレドの運動器病の病理カラーアトラス(2002)、日本中央競馬会馬事部・勝つための栄養と飼養管理(2002)を基本資料として参考・引用させて戴いたことを明記します』
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