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3.馬の屈腱とは
馬の屈腱は、四肢の後方にあり機能的に、浅屈腱、深屈腱、繋靭帯の3本からなっていて四肢を屈する作用をしていますが、全て一方が筋肉で他方が腱からなり、骨に付着していて、走るために極めて重要な役割りを持ち、筋肉の補助器官として作用しています。逆に四肢を伸ばす腱は四肢の前側を走っている総指伸筋腱が担っています。また、馬は、腱や靭帯が太く長く確りしているので立ったまま寝ることも可能です。
@繋靭帯は、構造的にも機能的にも腱とは殆ど異なることはありませんが、発生途上でほんの一部の筋肉が残されたことから、中骨間筋と言う筋肉を思わせる学名がついています。その主な作用は、遠位指節関節(蹄関節)の回転を防止することにあります。
A繋靭帯は、馬の駐立時に中手指節関節(球節)が正常な位置・角度に保持する役目も担っています。
B浅屈腱と深屈腱は、球節が地面に着くぐらいずり下がるのを防止する機能を担っています。

(財団法人軽種馬育成調教センター BTCニュース 2002年47号より)